ピアニストA・デ・ラローチャさん死去~スペイン民族楽派を知る
音楽家の訃報について書くのは、今年は一体何回目になるのやら…本当に日曜日の早朝から驚きました。
アルベニス、ファリャ、グラナドスなどスペイン民族楽派音楽を広く世に知らしめた天才ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャさんが亡くなりました。86歳だったそうです。
読売新聞の記事より
BBCの記事より(英語)
El Pais紙の記事より(スペイン語)
11歳の時にすでにオーケストラとの共演を果たすなど「天才少女」と称された時代から、世界最高峰のピアニストに上り詰めた数少ない演奏家でした(クラシックの世界でも幼くして才能が開花した人が長続きするのは難しいのです)
ただ、ちょうどキャリアを伸ばすべき20代が世界大戦と重なったため、自由な音楽活動もままならなかったようです。
個人的な話ですが、1990年に初めて訪れたスペインのCDショップで「アリシア・デ・ラローチャさんのCDを探しているのですが…」と下手くそなスペイン語で言ったところ、店員のお兄ちゃんが満面の笑みで何枚もCDを勧めてくれました。
スペイン本国ではまさに「国の宝」といった存在だったのです。
数年前に高齢を理由に演奏活動からは退いていましたが、昔から後進の指導・支援にも熱心で、何度も若手音楽家の登竜門的コンサートに客演していました。
私が一度だけ彼女のステージを見たのが、そんなコンサートでした。
今は亡き大阪フェスティバルホールの10列目くらいで見た第一印象は
「小さい人やなぁ…」
体だけではなく、手も小さく(一説では1オクターブ届かなかったそうです)本当にこの人があの感動的なピアノを弾くのかとビックリした記憶があります。
そんな彼女の名演をYou Tubeでどうぞ(こうやって直接音源を紹介できるなんて、ホンマにええ時代になったもんだ…)
グラナドス作曲「スペイン舞曲第2番・オリエンタル」
グラナドス作曲「スペイン舞曲第5番・アンダルーサ」
グラナドス作曲「スペイン舞曲第7番・バレンシアーナ」
こちらでは個人的に一番のお気に入りであるエンリケ・グラナドスの「スペイン舞曲集」から2曲紹介しましたが、他にもモーツァルト、ショパン、シューベルト、シューマン、ラフマニノフなども得意としていました。
彼女の遺した素晴らしい演奏の数々と、クラシック音楽界への多大なる貢献に敬意を表します。
Senora Alicia de Larrocha, que en paz descanse...



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